コンポンチャム州の 識字教室を見てきました!

近内 妙子理事 出張報告


ツール村の識字生徒
 ボランティア貯金の配分金の支援を受けて、コンポンチャム州で行っている識字事業の視察と事業計画の具体化のために、年末から2週間現地に行ってきました。
 まず訪れたのはバティエイ郡チュバアンポー地区ツール村。この村は国道から車で行ける比較的便利な地域です。周りは低地の水田で植えたばかりの乾季米が青々と風にゆれています。集まった新旧識字生徒にコースの感想を聞きました。「看板の字が読めるようになって嬉しい」「配布本は仏教の本をもらい、今も読んでいる」「月が出ていない時は夜道が暗くて行くのが大変」など、実感のこもった感想が返ってきました。
 次はチュバアンポー村、ここでは生徒とのヒアリングの後、夜間の教室を視察しました。

チュバアンポー村 牛を連れ帰る子ども

チュバアンポー村の夜間の教室
 日が暮れて、あちこちで夕餉の煙が上がり、牛を連れた子供たちが田んぼから帰ってきました。小さな子供たちは私たちの周りを興味深げに取り囲み走り回っています。鶏がたくさんの雛を従えて歩き回っています。
 いよいよ視察の時間です。場所は先生の家、木とわら造りの高床式の家の室内にはASACが支給した蛍光灯がバッテリー発電で灯され、ござが敷かれました。"薄暗いな〜"と感じます。生徒たちが少しずつ集まってきました。ここの先生はASAC識字クラス2回目の現職の小学校教師で、授業はよく準備され力強く楽しく2時間の授業はとても短く感じられました。
 3村目のスタンチュヴェイン村にはメコン川の氾濫域をボートで1時間半下って行きました。場所は以前ASACが建てた小学校です。特別に昼間クラスを開いてもらいました。児童が下校すると、教室にお母さんやお父さんの識字生徒が集まってきました。
 「夜道が暗いので懐中電灯が欲しい」という要望に応えて全員に懐中電灯を配ることになりました。受領のサインに名前を書いてもらうことにしました。紙切れや手に名前を書いてきてそれを写している生徒がいます。"9月に開講したのにまだ書けない?"とびっくりしましたが、どうやら懐中電灯支給のニュースが流れて、プレゼントをもらいそこねてはと、欠席生徒の代わりの人が来たようです。(クメール語は母音と子音の組み立てを理解するまでに時間がかかります)
 帰路、アンロンチュレイ村に寄り、懐中電灯を渡し再びボートで上って帰りました。

スタンチュヴェイン村の識字生徒

メコン川の広大な氾濫域
 今回の4村の訪問では識字生徒、先生、スーパーバイザーとヒアリングを行い事業の進捗状況、問題点を確認するとともに、教室を視察し授業内容及び生徒の習熟度を観察し、後半に配布予定の家計・生活日誌の作成、配布図書の希望を聞き、事業後半の準備をすることができました。生徒の生活の実情を知ることでより効果的な事業を行っていくことに役立てたいと思います。
 ASAC特製の家計・生活日誌は2月初め全生徒に配りました。今生徒は先生と一緒に日誌をつける練習をしています。